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ツーバイフォー工法とは?メリット・デメリットをわかりやすく解説

ツーバイフォー工法とは?メリット・デメリットをわかりやすく解説

この記事では、2×4(ツーバイフォー)の概要について解説します。

リフォームなどを視野に入れている人や、オリジナリティがある家を購入したいと考えている人なら、家の工法の種類として”2×4”を聞いたことがあるでしょう。2×4(ツーバイフォー)工法は、床や壁などの面で建物を支えて耐震面などを強化する工法です。

この記事では、ツーバイフォー工法の特徴やメリット・デメリットを解説します。家づくりを検討している人は、ぜひこの記事を参考にしてください。

【この記事でわかること】

● ツーバイフォー工法(2×4工法)とは

● ツーバイフォー工法(2×4工法)の主な特徴

● ツーバイフォー工法(2×4工法)のメリット・デメリット

ツーバイフォー工法(2×4工法)とは?

ツーバイフォー工法とは、”木造枠組壁工法”の1つです。

木造枠組壁工法とは、柱や梁を組み合わせて作るのではなく、均一サイズの木材を壁・床・天井・屋根の部分に貼り合わせて作っていく工法です。6面ある箱状の空間をイメージすると良いでしょう。

アメリカやカナダでは、木造住宅の9割程度が2×4(ツーバイフォー)工法であり、世界各国で取り入れられている工法といえます。

在来工法との違い

ツーバイフォー工法と比較されるのが、”木造軸組工法”です。在来工法とも呼ばれ、日本では古来の工法として多くの住宅で採用されています。

土台と布基礎をアンカーボルトで緊結し、木の柱、梁、筋交いで建物を組んで支えます。

木造軸組工法はツーバイフォー工法のように面で建物を支えないため、間取りの自由度が高くリフォームしやすい点がメリットです。

ツーバイフォー工法(2×4工法)の主な特徴

ここでは、ツーバイフォー工法の主な特徴を解説します。

  • 耐震性
  • 耐久性
  • 気密性・省エネルギー性
  • 遮音性
  • 耐火性

上記5つを順番に確認しましょう。

耐震性

ツーバイフォー工法は面を組み合わせて作られるので、木材の接合部分の密接度が高く耐震性があるため、地震の多い地域に向いています。

木造軸組工法でも、木材の結合部に金属材などを組み合わせたり、建物の基礎部分を支える壁を多くしたりすることで、耐震性の確保が可能です。しかし、このような施工には熟練の技術が要求され、技量も工務店によって異なるため、住宅規模によっては施工期間が長時間になるケースがあります。

一方、ツーバイフォー工法では、設定されたマニュアルや規定通りに面の配置を決めれば良いため、短時間で地震対策をできる点がメリットです。

耐久性

ツーバイフォー工法では、壁内に断熱材が充填されているため断熱性が高く、家の結露を抑えます。結露は、木材の腐朽やカビの繁殖など住宅を傷める原因となるので、結露を抑えてくれるツーバイフォー工法は家を長持ちさせるうえで効果的でしょう。

また、ツーバイフォー工法では、ほとんどの構造用製材に含水率19%以下の乾燥材を使用するため、湿気を防ぐ効果があります。湿気と結露の対策を万全に行い、耐久性を高める点が特長です。

※参考:ツーバイフォーとは丨一般社団法人 日本ツーバイフォー建築協会

気密性・省エネルギー性

ツーバイフォー工法は、気密性・省エネルギー性に優れている点がメリットの1つです。

構造体には熱伝導率が低い木材を使用しているため、外気の温度がダイレクトに伝わりません。外壁は枠組材に構造用面材を張った大壁構造であるため、枠組材の間に断熱材を充填しています。

気密性が高いと、部屋の空気を外に逃さず外の暑さや冷たさが室内に伝わりにくいため、省エネルギーで部屋の温度を調整できます。電気代を削減できるため、経済的にもやさしい住宅です。

※参考:エネルギー消費を抑えるツーバイフォー住宅丨一般社団法人 日本ツーバイフォー建築協会

遮音性

気密性が高いと、音が出入りしにくく遮音性が高まります。

ツーバイフォー工法の外壁面は、”石膏ボード・構造用面材・断熱材・外壁材”と多重構造になっているため、家の内外の音が漏れにくい点が特長です。

外壁内には断熱材を充填しているので、透過音の吸音効果をアップして建物全体の遮音性を高めます。静かな環境で暮らせるので、ストレスフリーで快適な暮らしを楽しめます。

耐火性

ツーバイフォー工法で建てた家は、グラスウールや石膏ボートなどのファイヤーストップ材を使用しているため、建物自体が燃えにくく、空気の流れを遮断して燃え広がりを防止する効果があります。

火災が発生しにくいという特徴(省令準耐火構造の住宅)から、火災保険の費用を抑えられるでしょう。

また、ツーバイフォー工法は、壁や床などの枠組材がファイヤーストップ材であるため、空気の流れを遮断して火が上の階に燃え広がることを防止する効果があります。

各部屋が防火区画となるため、家全体が燃えるまでに時間がかかり、火災時の被害を最小限に食い止められる点がメリットの1つです。

ツーバイフォー工法(2×4工法)のメリット

ここでは、ツーバイフォー工法の主なメリットを解説します。

  • 施工期間が比較的短い
  • 一定の品質が担保されている
  • 小屋裏空間を有効活用できる

上記3つのメリットをそれぞれ確認しましょう。

施工期間が比較的短い

ツーバイフォー工法は、システム化が進んでいるため分業しやすく、特別な技術も必要ありません。あらかじめ大量生産した材料を現場で組み立てれば、施工完了です。

そのため、木造軸組工法のように、職人による手作業でかかる時間や耐震性の強度を上げるための施工時間などが省略され、短期間で完成します。

リフォームの場合、施工中は仮住居で過ごすことになるため、普段と違う場所で過ごす精神的なデメリットを軽減できるでしょう。

一定の品質が担保されている

ツーバイフォー工法は手作業が他の工法に比べて少ないため、工務店によって品質に差が出るリスクは少ないでしょう。作業工程・釘を打つ位置・本数には、マニュアルがあります。

例えば、作業手順の流れは以下のようになっています。

  1. 既製サイズの角材を部材として枠を作り上げる
  2. 1で作成した枠に釘で合板を貼り付ける
  3. 耐震性に優れた壁を作りながら組み立てていく

また、釘は打ち方によって強度が変わるため、簡単に識別できるように色分けされています。

釘の長さ
50.8mm(厚さ9~12mmの構造用合板打ち付け用)
黄色 63.5mm(厚さ15~18mmの構造用合板打ち付け用)
76.2mm(厚さ24~28mmの構造用合板打ち付け用)
88.9mm(厚さ38mmの構造用合板打ち付け用)

施工に使用する木材の種類も決められているケースが多く、日本のハウスメーカーではSPF材がよく採用されています。

SPF材とは、アメリカやカナダ産の常緑針葉樹が3種類使われていることを表すために、それぞれの頭文字を取って付けられた名称です。

<SPF材>

● Spruce(スプルース)→米トウヒ

● Pine(パイン)→マツ類

● Fir(ファー)→モミ類

小屋裏空間を有効活用できる

ツーバイフォー工法には屋根を支える骨組みが必要なく、屋根裏の構造がシンプルであるため小屋裏空間を有効活用できる点がメリットです。

小屋裏空間を書斎にしたりお子さんが遊ぶスペースにしたりするのも良いでしょう。隠れ家的な雰囲気で楽しめます。小屋裏にドーマー(小さな三角屋根などがついた窓)を設置すると、採光を取り入れられて明るい空間を演出できます。

ツーバイフォー工法(2×4工法)のデメリット

ここでは、ツーバイフォー工法のデメリットを確認しましょう。

  • 間取りが制限される
  • 構造自体にコストがかかる
  • リノベーションが困難になる

上記3点をそれぞれ解説します。

間取りが制限される

ツーバイフォー工法では箱型の工法が基本であるため、正方形や長方形などの四角形の土地でなければ施工が難しいといえます。例えば、台形や三角形のような変形字型であると、箱型の住宅がうまく土地に収まらないケースが考えられます。

ツーバイフォー工法は土地が広い北米ならではの施工方法であり、土地が狭い日本では対応できない場合が少なくありません。

壁で囲んで部屋を構成する工法であるため、間取りや部屋の広さ、窓の位置や大きさなどが制限されます。6枚の壁板で囲まれた六面体の箱が基本ブロックであるため、広い部屋にしたい場合には、設計の段階から耐力壁をどの位置に持ってくるかプランニングすることが大切です。

構造自体にコストがかかる

ツーバイフォー工法では使用する構造材の規格が決まっているため、在来工法のように材料の変更によるコストカットができません。構造自体にコストがかかるといえます。

しかし、ツーバイフォー住宅は一定水準以上の構造強度が保たれているので、コストはかかりますが、大きな地震が発生しても建物を維持しやすい点がメリットです。

リノベーションが困難になる

ツーバイフォー工法では壁によって耐震性の強度を上げているので、壁を撤去したり窓の大きさを変えたり、リノベーションで大きく壁の位置を変化させたりなどは容易にできません。

技術的に絶対にできない訳ではありませんが、依頼できる工務店が少なく費用が高くなります。

施工期間に時間がかかることも多く、自由にデザイン設計できる木造軸組工法と比較するとデメリットといえます。木造軸組工法は柱を軸としているので、耐久壁の部分に影響を与えなければ壁をなくすリノベーションが可能です。

自分が好きなインテリアデザインを取り入れたい人やお子さんの成長に合わせて間取りを変更したい人、老後にはできるだけ壁が少ない開放的な家にしたい人などの要望は、ツーバイフォー工法では通りにくいでしょう。

ツーバイフォー工法(2×4工法)に関するよくある質問

ここでは、ツーバイフォー工法に関するよくある質問に回答します。

  • ツーバイフォーは寒いって本当?
  • ツーバイフォーは腐るって本当?
  • 在来工法とツーバイフォーの図面の見分け方は?

上記3点を順番に見ていきましょう。

ツーバイフォーは寒いって本当?

ツーバイフォーはパネルを組み合わせる工法であるため、隙間ができにくく高気密・高断熱である点が特長です。そのため、寒い冬でも暖かく暮らせます。

日本ツーバイフォー建築協会北海道支部によれば、冬の寒さが厳しい北海道ではツーバイフォー工法の都道府県別シェアがナンバーワンです。北国の厳しい気候風土に適している工法として、人気を集めています。

ツーバイフォーは腐るって本当?

ツーバイフォーは断熱性が高く、結露が発生しにくい住宅です。

構造用製材に含水率19%以下のJASに基づく乾燥材が使用されており、湿気に強いため構造材の腐食を防げます。腐りにくく耐久性が高い点もメリットの1つです。

在来工法とツーバイフォーの図面の見分け方は?

ツーバイフォー工法は、建物を床・天井・壁(前後左右)の6つの面で支える構造です。仕上がりが箱型になり、全体的に四角い形状の家が出来上がります。

一方、在来工法は柱と梁で骨組みを作るため、間取りの自由度が高い点が特長です。比較的自由度の高い設計は在来工法、四角い形状でシンプルな造りの設計はツーバイフォー工法である可能性が高いといえます。

ツーバイフォー工法(2×4工法)の性質を理解して後悔しない家づくりを

この記事では、ツーバイフォー工法について解説しました。

ツーバイフォー工法は、柱や梁を使用せずに工場で大量生産された面をマニュアル通りに貼り合わせて完成させるため、期間が短く費用が安いなどの特長があります。しかし、壁で耐震性の強度を上げているため、壁の取り壊しや窓の大きさを変更できない点がデメリットです。

将来的にリフォームなどを視野に入れている人やオリジナリティあふれる家を購入したい人には、設計幅が広い木造軸組工法が向いています。一方で、早くマイホームを実現させたい人や、耐震性が高い家にしたい人にはツーバイフォー工法がおすすめです。

自分に合った工法が、どちらかわからない場合には、担当の工務店に相談しましょう。アイムの家では、家づくりに関わるさまざまな相談を受け付けています。モデルハウスへの来場予約も可能であり、実際の家を見ながらイメージを明確にできる点も魅力の1つです。

どの工法でマイホームを作るか悩んでいる人は、ぜひ一度アイムの家にご相談ください。

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※金利や制度は2024年3月時点のものです