屋上のある家って何が良い?スカイバルコニーの特徴や魅力を紹介
「マイホームには広々とした庭が欲しい」と思われている方は、少なくないでしょう。
とはいえ、敷地に限りがある都市部でそれを実現するには、予算がオーバーしたり理想の土地を探すのに苦労したりと、なかなか難しいものです。
そんな方に、もう一つの庭が設置できる家としておすすめしたいのが、屋上のある家「スカイバルコニー」です。
屋上を庭にすることで、さまざまなメリットを享受できます。敷地面積いっぱいが庭になる、屋上のある家の暮らしを紹介します。
屋上のある家「スカイバルコニー」とは?
屋上のある家「スカイバルコニー」とは、文字通り屋上を設けることで限られた土地を有効活用できる住まいのことです。
庭付きの家が建てられる土地を探すとなれば、おのずと一定以上の広さがある土地に絞り込まれます。
そうなると都市部で探すのは難しいですし、固定資産税が高くなるというネックもあります。
かといって、郊外だと安く手に入るものの生活に苦労することも考えられるでしょう。
屋上のある家「スカイバルコニー」であれば、敷地面積が狭くて庭を設けるスペースがないといった土地でも広々とした庭を設けられ、ホームパーティーやアウトドア気分を楽しむスペースとして活用するなどプライベート空間が広がります。
しっかりした構造物を設けない限り屋上は床面積に含まれず、また固定資産税を抑えられるという点でも魅力です。
木造住宅でも屋上のある家が建てられる!
屋上のある家といえば、鉄筋コンクリート造の家というイメージはありませんか?
そのイメージ通り、以前は木造住宅で屋上を設けることはできませんでした。
正確には、10m2(約6畳)までの広さであれば木造住宅でも設置可能だったのですが、それではバルコニーと変わりません。
また、木造住宅は雨漏り対策が必要です。以前は、1/50よりも急な勾配でなければ雨漏りのリスクが高まり品質が保証できなくなるとして、住宅瑕疵担保責任保険の対象になりませんでした。
しかし、技術の発展で家の性能が高まったことから、2008年に規制緩和。
勾配1/100までというほぼ平坦な屋上空間であれば、建坪いっぱいでも設けられるようになったのです。
防水対策と、土や植物を載せても加重に耐える強固な構造にすることが求められますが、建築コストは鉄筋コンクリート造の家より抑えられる、木造住宅の「屋上のある家」が建てられるようになりました。
スカイバルコニー・屋上のある家の楽しみ方やメリット
屋上のある家「スカイバルコニー」では、どのような暮らしを実現できるのでしょうか。ここで活用法の一例を紹介しましょう。
屋上庭園でガーデニングを楽しむ!
広々とした庭を地上で設けるのが難しい場合、屋上にプランターを設置して花を植えたり野菜を育てたりするスペースに活用してはいかがでしょうか?
喧噪とした都市部でも、四季折々の花が季節を感じさせ、緑が心を癒してくれる空間になるでしょう。
子どもと一緒に野菜を育て、食育を学ばせるのも魅力です。
種をまき、あるいは苗を植え、水の管理などをしながら大切に育て、収穫した新鮮な野菜をいただく暮らし。
自分で育てたものなら、野菜嫌いな子どもでも喜んで食べるかもしれません。プランター以外のところに雑草が生えることもありませんから、管理もラクチンです。
BBQやホームパーティーを開く!
屋上はプライベートなアウトドア空間です。
友人や親類を招き、バーベキューセットやテーブルなどを設置して開放感いっぱいのパーティー会場にするのも楽しいでしょう。
ホームパーティーは地上の庭でも楽しめますが、通行人の視線が気になったり、バーベキューの煙などがご近所に迷惑をかけたり、何かと気遣うものです。
屋上であれば周りの視線を気にせず、ご近所にも迷惑をかけにくくなるでしょう。
近くに花火大会のスポットがあれば、絶好のプライベート会場にもなりそうです。
安心・安全な子ども&ペットの遊び場に!
道路に面した地上の庭で子どもを遊ばせると、車との接触事故や知らないうちに遠くへ行ってしまうなど、心配事が絶えません。
屋上であれば、このような心配も不要に。落下防止対策をしっかり施すことで、安心して遊ばせられます。
夏にはビニールプールを設け、明るい太陽の下での水遊びも楽しめそうです。
犬を飼っている家庭なら、ドッグランを設けるのも一手。人工芝などを敷き、プライベート空間で思いっきり遊ばせられるでしょう。
洗濯物干場に好条件!
地上と比べ、屋上は日当りや風通しの良いこともメリットの一つ。
周りに遮るものが少ないため、お天気の良い日は洗濯物が早く乾くでしょう。
また、屋上なら近所の目も気になりませんから、いろいろなものが干せそうですね。
プチキャンプ場でアウトドア気分!
アウトドアが好きな方であれば、テントなどのキャンプ道具を屋上に持っていき、ちょっとしたキャンプ気分を楽しんでみてはいかがでしょうか。
夜は子どもたちと一緒に花火をしたり、星空を眺めながら話したり、家にいながらいつもとは違った雰囲気を味わえます。
子どもがまだ小さくてなかなか遠くに行けないという方でも、気軽にアウトドアをエンジョイできるでしょう。
スカイバルコニー・屋上のある家の注意点やデメリット
さまざまなシーンで生活に潤いを与えてくれる屋上のある家「スカイバルコニー」ですが、建てる際には注意点もあります。
安心して暮らすためにも、以下の点は対策を施しましょう。
防水工事をしっかり施す
一般的な家の屋根であれば、雨が降っても傾斜で水は流れていきますが、屋上は平坦なため水が溜まりやすくなります。
その水が建物内に漏れないよう、しっかりした防水工事が必要です。
防水工事は、FRPを敷き詰めるのが主流ですが、定期的に塗り替え作業が必要になるなどメンテナンスが大変という一面もあります。
最近では、耐久性のあるガルバリウム鋼板をかぶせるといった金属鋼板による工法も登場していますので、住まいのかたちに合わせて工事を行いましょう。
屋上庭園は水道や排水設備も考える
屋上でガーデニングや庭園の設置を検討されている方は、水やりのための水道や排水設備なども綿密に計画する必要があります。
特に排水は、土や枯葉などが詰まる場合もありますので、こまめに清掃を行うことが大切です。
また、植物の根が屋上の床に食い込んで亀裂を生じさせるケースもあります。防根対策も検討しましょう。
落下防止対策も注意
子どもたちやペットを自由に遊ばせられる空間といっても、屋上から落ちないよう落下防止対策は重要です。
手すりや立ち上がりの部分を高く設けるなど、人やモノが落下しない工夫を施し、安全に使える空間をつくりましょう。
近くに高い建物がある場合はプライバシー確保も考慮
もし、近隣に高いマンションやビルなどの建物がある場合、そこから屋上が丸見えになっては安心して使えないでしょう。気になる場合は、オーニングテントなど目隠しとなるものを設けるといった対策も必要です。
屋上のある家を建てるなら実績がある会社に
上述の注意点からもわかるように、屋上のある家は一般的な住宅と比べて特殊な建物ですから、どの工務店やハウスメーカーでも建てられるわけではありません。
今までに何棟も建てた実績のある会社など、それなりの実績があるところに依頼した方が安心です。
実績のない会社に依頼したことで、雨漏りがひどい家になったり、加重バランスが悪く大きな地震で住まい全体が損傷したりするのでは、安心して暮らせません。
屋上のある家を検討されている方は、建築会社を慎重に選ぶことも重要です。
まとめ
もう一つの庭として、あるいはオープンリビングとして屋上が使えると、暮らしにゆとりが生まれます。
家族や友人たちとのコミュニケーションが深まる空間にも寄与してくれるでしょう。
アイムの家では、屋上のある家「スカイバルコニー」を何棟も手掛けており、実績は豊富です。そこに住む方のライフスタイルや趣向を踏まえ、さまざまなアイデアが詰まった住まいをご提案させていただきます。